私のベンチコートを温めてくれているのは雌のエマです。
え、そんなわけないでしょ?
はい、私が仕事に着ていくのを知っていて待ち伏せしているのです。
いくら食べても満足しない胃袋を持っているエマは、仕事に出る前に餌をもらおうと虎視たんたんと狙っているのです。
狸寝入りをして油断させる作戦のようですが、魂胆見え見えです。
この後、私がバッグを持つと、さぁ行動開始。
私の前を横切り、「おっとあぶない」エマを蹴とばしそうになりました。
それでも攻撃の手をゆるめません。
ミャーと鳴いてみせますが、蚊の鳴くような声。
ただエマの目力が鋭い。
仕方なく餌の入ったタッパーを開け、チャラチャラチャラと入れました。
もう一匹のワトソンもやってきたので、餌を入れてあげました。
ワトソンは体は大きいのですが、猫の餌は興味がなく、少しだけ食べます。
エマは自分の餌が残っているのに、ワトソンの餌を狙いにきます。
ワトソンは「食べたいならどうぞ」って感じで、餌を譲ります。
お陰で、エマは二匹分の餌を食べ、ぶくぶく太ってきたのです。
もうすぐ一歳になるエマとワトソン、肥満だけは避けたいと思っている今日この頃です。
あ、そうそう、ワトソンは人間が食べるものに興味があり、見ていないとすぐペロッとなめます。この間はブロッコリーを舐めてました。
いったい何が好きなのやら?