こんばんは。
今日は動じない心をつくる禅の言葉 植西聰 三笠書房の本の中から紹介します。
没底(もってい)の籃児(らんじ)に百月(びゃくげつ)を盛り 無心の椀子(わんす)に清風を貯う
底が抜けた籠に輝く月を盛りつけ、小さな椀に風を入れる。
この言葉は、「世間の常識にとらわれすぎてはいけない」という意味に解釈できると思います。
ただし、表面的に読むだけでは理解できません。矛盾した表現だからです。
「底が抜けた籠」に、ものを盛りつけることはできません。しかしそれに「輝く月を盛りつける」とは、どういう意味なのでしょうか?
「小さな椀に風を入れる」という表現も、何のことか、さっぱりわかりません。
実はここに「常識にとらわれてはいけない」という禅の考え方があるのです。
というのも、世間の常識にとらわれすぎて、心の迷いや苦しみを生み出している人がたくさんいるからです。
私は常識にとらわれるタイプの人間です。
特に子育てでは、「世間の常識」に大いに苦しみました。
初めての子育て、そして母親になることの喜びや迷い。
比べてはいけないと思いつつも、自分の安心のために「常識」を押し付けました。
それでも、子供は枠にはあてはまらない生き方を選び頑張っています。
とらわれてはいけないと思いつつも、弱い私のこころは浮き沈みを繰り返しながら今に至っています。
皆さんは常識にとらわれていませんか?
自分に苦しみをもたらす常識とは早いとこ、おさらばしたいですね。
皆さん今日も一日お疲れ様でした。